死者のための音楽
- 作者: 山白朝子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/11/14
- メディア: ハードカバー
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音楽以外は書くつもりじゃなかったけど、とても良かったので。
まず装丁がきれいで、借りずに買いたかった。栞が細い糸三本になっていて少し奇妙でもあり。文庫が出たら欲しい。
短編集。一応ジャンルはホラーなのかもしれないけど、どこか悲しさと人の温かさがある物語ばかりだった。あと、親子がよく出てくる。「黄金工場」(生き物が金に)「未完の像」(木の像が生き物のように、鬼?がでてくる)「鬼物語」の流れが良かったけど、意図したものなのか気になる。「黄金工場」は子供目線で書かれているせいで、かえって描かれていない部分を想像した時の怖さがあって印象的だった。「鳥とファフロッキーズ現象について」はこの作家の特徴が一番出てて好き。「死者のための音楽」は淡々とした形で話が進んでいくけど、読んだ後に色々考えてしまう何かがある。
この本は帯の推薦文がある作家みたいですね笑 作者のプロフィールがたき火っていうのは、その作家の最近の作品によくたき火が出てくるからですかね…。