なんとなく

聴いてる音楽とか

20160619 クボノ宵@下北沢CLUB Que

クボケンジ/peridots(タカハシコウキ+久保田光太郎)


peridots
この日は光太郎さんとの二人編成。peridotsがタカハシさん1人から4人のバンドの名義になってから、peridotsの定義が曖昧になっている現状ですが、二人以上なら50%以上いるからperidotsと言える、という見解が示されました笑
MCはゆるい雰囲気なので、演奏が始まったときの緊張感がより一層あった。
光太郎さんを呼んだのはどうやら最近らしい。準備というものがある、と窘められていた。クボさんからの誘いがあった時には、タカハシさん1人を想定しているのでは?とタカハシさんも思ったらしいけれど、光太郎さんを誘ったことでperidotsと名乗れると。色んな編成で見れるのリスナー側からしても歓迎できることだとは思う。1人は1人で良いと思うけれど。
2曲目の前では、「この曲は…ギター久保田光太郎!」といきなり言うタカハシさん。光太郎さんとの出会いの曲、初めて一緒に作業したという「労働」だからのようだった。
タカハシさんは父の日と母の日に毎年何か送っているので、最近ネタ切れして大変という父の日に因んだMCも。バスタオルや名刺入れを送ると、父親がバスタオル好きだったり、ちょうど名刺入れを欲しがっていたりとまぐれ当たりして、ハードルが上がっているらしい。
メレンゲとはフェス等の大きいイベントで一緒になったことはあるけれど対バンは初めてらしい。確かに対バンは記憶にないし、もしあったら行ってるか、行けなくて悔しい思いをしているはず。かつてのメレンゲスタッフがperidotsを見出してくれたので、実は関係が深いらしい。
先週ネット配信をしてみて、普段ライブハウスに来れない人がどれだけいるか分かったというタカハシさん。地下二階でおじさんがやっているアコースティックライブを立って観てるあなたたちは異常者です、とのこと笑
それに続く曲が「歌は常に雄弁である」で、何か意味深であった。


1.Tomorrow, My Friend
2.労働
3.Nothing Is Coming
4.急に石が飛んできて / Rhapsody Falls / 罪
5.リアカー
6.歌は常に雄弁である
7.メトロ



・クボケンジ

この日は少し雨が降っていて、一曲目が「二つの雨」だったのはあえてそうしたのでは、と思った。「水槽」もそういう曲と言えるかもしれない。最近はあまりライブに行けてなかったので間違った認識かも知れないけれど、全体的にバンドではなかなかやらないレア曲ばかりという印象。初めてライブで聴けたのでは、という曲もあった。そういえば、この日はいわゆるシングル曲やリード曲がなかった。
MCでは最近年を取ったせいかキレやすくなったという話。出番前に頭痛だったので薬局にロキソニンを買いに行って、結構並んだのに今薬剤師がいないので買えないと言われたらしい。銀行の窓口でもたまに「うん」とかタメ口が出るやつがいるとも。毒舌が冴えわたっていた。
peridotsのMCがウケていて嫌だったけど、出てくれてありがとう、とか、あの人歌う上手いから一緒にやるの嫌とか、クボさんらしい褒め言葉?があった。「労働」が好きらしい。
「絵本」終わりで、「日が変わって2時半」という歌いだしを「日が変わって3時半」とよく間違うという話。クボさんは歌詞の中で時間の流れにともなう感情の変化を重視していて、同じ歌詞にしないというのはかなり興味深かった。メレンゲの歌詞に惹かれる理由の一つはこれなのでは、と思った。1番と2番で同じ歌詞でも良い曲はあるからやってみたいということだったけれど、クボさんの今の作り方は個人的には好きなのでそのままでいって欲しい。
最近YouTubeで知ったというカバーはありそうでなかった意外な選曲。昔は声が苦手だったけれど、今聴くとめちゃくちゃ良い、とのこと。
本編最後の新曲は、これまでとテーマが違うからやらなかったらしい。確かにここまで直球のタイトルも珍しい。素直に良い曲だと思えた。自分もメレンゲも年を取ったんだと感じた瞬間だった。アンコールは「初恋サンセット」、しみじみとした余韻のまま帰路につきました。


1.二つの雨
2.フクロウの恋
3.水槽
4.声
5.絵本
6.東京にいる理由
7.1969の片想い(稲垣潤一カバー)
8.クラシック
9.あいのうた(新曲、表記不明)

-encore-
1.初恋サンセット


まさに自分のためのイベントだと思った。行って良かった。次はバンド同士で共演して欲しい。